懸命に,そして命を繋ぐ営み…ウミガメ産卵見学会
海洋に生きる、数少ない爬虫類,ウミガメ。
ウミガメは1度の産卵で75個~150個の卵を産みます。しかし、砂浜では,心ない人による卵の捕獲が後を断たず、せっかく孵化した子ガメも多くが、鳥や野犬などに襲われて命を落とします。海にたどりついても魚に食べられるものが多く、厳しい自然の中で1年以上生き続けられるものはごくわずかだそうです。
さらに、成長したカメは外海で漁業用の網に引っ掛ったり、ビニール袋をクラゲと間違えて食べたり,海洋汚染のために死亡するものが少なくありません。さまざまな困難を乗り越えた、非常に少ない数のウミガメしか命を繋いでいくことができないのです。
1月10日(金)のウミガメの見学では,そんなウミガメが懸命に生き,命を繋ぐ営みを,私たちは目の当たりにしました。静かな海岸で,子ガメが大海原に向かって行く姿。ウミガメが産卵しようと大海原から海岸に向かい,そして戻っていく姿。
子どもたちは,その姿を静かに見守り,「頑張れ!頑張れ!」と静かにつぶやいていた満月の下での出来事でした。今後,「私たちに何ができるのか」を,ウミガメが投げかけてくれたカラチタイムになりました。
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